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「オスグッド」の装具いろいろ

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「オスグッド」には、治療を補助するさまざまの装具があります。それらの装具をご紹介しましょう。但し、装具で治るわけではないことを忘れないで下さいね。

①シンスプリント・オスグッドの専門装具(オスグッドバンド)

これは常識を覆す装具療法ともいわれています。特許取得オスグッド装具で、バイオメカニクス(生体力学)をベースに考案されたものです。ベルトのようになっていて、中央のパッド部分は繊維強化プラスチックでできていて、衝撃緩衝材となるような作りになっています。

膝蓋骨のすぐ下の部分から膝の裏側にベルトをするように圧力をかけ、膝蓋骨に膝蓋靭帯が直接脛骨の結節点をけん引するのを防ぎ、激しいスポーツをしたためにオスグッドの炎症が大きく広がることを防止します。また、着地の時に足底から伝わってくる激しい衝撃をベルトの裏のグラスファイバーのパーツが分散させ、膝にかかる負担や衝撃を最小限にする働きもします。痛みの軽減効果は、特許も取得しているので、抜群であるようです。
さすが特許を取得している装具です。そのため、費用も10,000円ほどする高価な治療用具です。

②サポーターとテーピング

小学生なら、体が小さいのでテニスの肘用サポーターで十分膝の負担を軽減できます。しかし、中学生になると長さが足りなくなります。そこで、しっかりと正しいテーピングができれば、テーピングで膝の衝撃の緩和ができます。膝用サポーターもありますが、正しいテーピングの方が効果的です。
オーストリア理学療法協会のスポーツ理学療法士による実践的な教科書「理論と実践!DVDで学ぶ 治療的テーピング(医学映像教育センター出版)」がネット販売されています。

オスグットのストレッチは「正座」?

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オスグッド病の多くの人は、骨の成長が早すぎて、太もも前面の筋肉である大腿四頭筋と太ももの後ろ側の筋肉であるハムストリングスの両の成長が追い付かずに短くなってしまった状態にある方が多いのです。

つまり、大腿四頭筋が大腿骨に十分な長さがあれば膝蓋骨が引っ張られ、骨蓋靭帯が無理に引っ張られることが無いので、オスグッドにはなりにくくなります。そこで、重要なストレッチが「正座」です。但し、体操座りをして、痛くて踵をお尻につけることができない人は、正座のストレッチは膝の炎症を悪化させてしまう可能性があるのでやらないで下さいね。

急な動きは骨蓋靭帯に負担がかかりますので、いきなり正座をしてはいけません。だから、まず四つん這いになって、ゆっくりと腰に体重をかけていって正座をしましょう。途中で激しい痛みを感じた場合は、ストレッチを中止して下さいね。ゆっくりと体重移動をして正座に成功したら、骨盤が垂直になるように姿勢を正しくして座りましょう。骨盤が後に傾くと大腿四頭筋がさらに延びてハムストリングスが縮んで効率の良いストレッチにはなりません。

正座をしたら、ゆっくりと呼吸をして身体をリラックスさせましょう。ゆっくり息を吐くことで身体の力が抜けていくのがわかると思います。この状態で5分間正座をしましょう。これを1日3セット毎日行いましょう。こうすることで、徐々に大腿四頭筋・ハムストリングスが伸びて膝蓋骨に繋がる骨蓋靭帯にゆとりができます。よって、脛骨結節に無理な負荷がかからず炎症も起きにくくなるということです。

オスグッド病の正座のストレッチは、息をゆっくり吐いて全身の力を抜いて姿勢正しく行うのがコツです。

オスグッド病と筋肉質の関係について

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あまりにも骨の成長が速いと、筋肉や靭帯・腱の成長が追い付かないだけでなく、その状態で無理な運動をしていると、腱が筋肉に上手く引っ付かない場合もあるそうです。これらは全て筋肉の伸縮の限界を超える位、骨の成長が速いからです。

そもそも膝は関節が身体の中で一番大きく、膝には膝蓋骨という膝のお皿が大腿骨と脛骨の間に存在し、その石は大腿骨の上部にある大腿四頭筋と石が繋がり、まずは骨が伸びることで石が引っ張られます。

そして膝の石から膝蓋靭帯が伸び、膝蓋靭帯に繋がった膝蓋腱によって脛骨は繋がっていますので、膝の石が上に動くと膝蓋靭帯と膝蓋腱が動かない脛骨を引っ張ります。その力が強すぎると成長過程の脛骨は軟らかいので、その端っこは膝蓋腱に引っ張られることで飛び出し炎症をおこしてしまいます。それも限界がくると剥がれてしまいます。

また、男の子の方が骨も太く大きく、筋肉も太くがっしりしています。筋肉は繊維でできていて、筋肉を鍛えると筋肉線維は太くなっていきます。筋肉が鍛えられ、がっしりしていくことを「筋肉質」といいます。太くがっちりした筋肉は頑丈な分切れることはありませんが、骨の腱が繋がっている部分にかかる負担が大きくなるのです。

スポーツで筋肉が鍛えられれば筋肉は丈夫になりますが、できたばかりの骨は成人の骨に比べて軟らかい軟骨上です。激しい運動に耐えられるだけの丈夫な筋肉・靭帯・腱が、軟らかい骨の先端を引っ張り炎症を引き起こすのがオスグッド病です。筋肉は太く丈夫に筋肉質になっても成長過程の骨は軟らかいのです。

筋肉を丈夫にする(筋肉質になる)だけでなく、体の柔軟性も重要だということを忘れないで下さいね。

オスグッド病でも、サポーター使用すればOK?

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オスグッド病の膝にサポーターをすることで、「痛みが消えた」と感じる人もいるでしょう。確かにサポーターで筋肉にかかる負担が軽減して一時的に痛みから解放されることもあるかもしれませんが、根本的に治ったわけではありません。痛みを感じないからといって治ったと勘違いして、どんどんスポーツを続けていると悪化してしまうのは目に見えています

サポーターで締めつけている状態では、血行も悪くなってしまいます。この結構の悪い状態が長時間続くと、筋肉が強張って余計に筋肉の伸縮が悪くなってしまいます。このような状態を続けていると、サポーターを外した途端に脛骨の飛び出た炎症部分が剥がれてしまうこともあり、再発もしやすいでしょう。

本来オスグッド病の治療中は、スポーツや激しい運動を避けて膝を安静にしておく必要があります。それでも、どうしても出なければならない試合がある等の事情がある場合は、医師に相談して、サポーターをして少しでも膝に負担がかからないようにするしかありません。

サポーターの役割は、一時的に筋肉のサポートをして膝の負担を軽くするのに利用するためのものです。でも膝に負担がかかっていることには違いないので、試合の後はすぐに専門家のケアが必要です。

またオスグッド病が治って来た状態の時に膝の出っ張りをどこかにぶつけたり、あるいは競技中に接触させることで悪化させたりしては大変です。そんな時に出っ張りの保護のために使うサポーターなら有効でしょう。

オスグッド病の治療は、何もしなくても痛くなくなる状態にしなければなりません。サポーターをしたら痛みが消える状態は、そもそも症状は治っていないということを認識しましょう。

オスグッド病を克服した後に注意すること

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オスグッド病を一旦克服しても、再発してしまう人が多いそうです。同じ治療を何度しても一時的に炎症が治まって痛みが解消しても多分再発してしまうでしょう。それは、再発の原因をしっかり突き止めないからです。

まず、今までは膝が痛いので膝をかばいながら生活していたか、あるいは治療のために運動をお休みしていたかでしょう。ともあれ膝の安静が保たれた状態にあったわけです。当然筋力も弱っています。

そんな状態で、痛みが治まったからといって嬉しさから以前と同じように思いっきり運動してしまっては、頭の中では依然と同じように筋肉を動かしているつもりでも、筋肉は追い付いていけてないので、再び膝に過度な負担がかかってオスグッドを再発してしまうのです。

大好きなスポーツをお休みして、せっかくオスグッドを克服したのですから、筋肉回復から始めて徐々に膝の筋肉を慣らしていきましょう

またオスグッド病を克服した後の姿勢も関係してきます。背中が丸くなってしまっていては、座った時に腰が後に傾き、太ももの上部の筋肉(大腿四頭筋)が常に緊張し、太ももの後の筋肉(ハムストリングス)が緩んだ状態になります。大腿四頭筋が緊張すると膝のお皿を引っ張り、それに繋がる膝蓋靭帯と膝蓋腱も引っ張り、膝蓋腱が繋がっている脛骨の軟骨部分に無理な負荷が生じます。こうして再発です。

姿勢の悪さは骨盤の歪みから、腰のオスグッドも引き起こしてしまいます。子どもの骨は大人と比べてまだまだ軟らかいので破損もしやすいのです。そのことを十分頭に入れてオスグッド病を克服した後は、ゆっくりと筋肉を慣らしていき、骨盤の歪みが起こらないように姿勢を正すよう気をつけましょう。

オスグッドバンドを過信しないこと

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オスグッド病を発症すると普通に走り回ることさえとても困難になります。

膝の曲げ伸ばし動作をする際に、炎症部位に痛みが走るからです。

スポーツをしている子供の場合は、足を引きずるなどの動きが見られるようになります。
でも大会などがあり、どうしても出場しなければならないような場合も出てくる事もあります。

このような場合などは、オスグッド用の装具を利用することを検討してみるのも一つの手だと思います。
オスグッドバンドは膝下に装着するタイプのものが主流です。
付着部位への引っ張りが抑制される為、痛みは驚くほど軽減するのです。

でも同時に考えるべきことは、動きが抑制されるので運動パフォーマンスの低下も同時に招くと言うことです。
オスグッド用の装具にはサポータータイプのもの、ベルトタイプのものがあります。でも最も効果が高いのはオスグッドバンドです。

但し、どれも一時的な応急処置手段にすぎないので治療の根源とはなりません。

炎症が激しすぎる場合でも装具を利用するケースがありますが、この場合もやはり応急処置的な手段にしかなりません。

やはり治療の基本は安静に保つことしかないのです。
あくまでも応急処置としてオスグッドバンドを使用することはいいのですが、頼りすぎては

オスグッドの完治からどんどん遠ざかってしまいます。

大切なのはやっぱりリハビリなのです。オスグッド病を発症してしまった際のリハビリ期間に行うべきポイントは2つあるのです。

そのひとつは「ストレッチ」なのです。ストレッチは、筋肉を伸ばしたり関節の可動域を広げる為のものと思われがちなのですがストレッチの効果はそれだけではないのです。実はストレッチには筋力に刺激を加え、筋力の急速な低下を抑制する働きがあるのです。

正しいストレッチを毎日継続的に続けるとストレッチだけでも以外にも疲れることがわかるはずです。これは、意識的に日常生活の範囲を超える刺激を加えているからなのです。ですから、治療期間中のストレッチ運動は積極的に行う事を心掛けまましょう。

次にもうひとつのポイントは、しっかりとした栄養の摂取(バランスのとれた食事)を心がけることなのです。オスグッドは成長痛とも呼ばれるように成長期の子供に多く発症する膝の障害です。

成長期の子供に大切なのは好き嫌いをせず、ファストフードと呼ばれる食事やコンビニ弁当などではなく、旬の食材を食べたり、バランスのとれた食事を3食、食べることなのです。

この2つをきちんと実行してオスグット治療に励めば完治も早く望めるのではないのでしょうか?

「オスグッド」になった有名人と「オスグッド」になったら身長が伸びるのか?

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広島東洋カープの岩本貴裕外野手(当時25歳)が右膝を手術していたことが明らかになったのは2年前のことです。

開幕当初から同箇所の慢性的な痛みを抱えていて、広島県内の病院で手術をしたのです。

関係者の話を総合すると膝(しつ)関節の慢性的な「オスグッド病」が痛みの原因で、骨端部分を取り除いたといわれています。

3月中旬から痛みを訴えており、全力プレーに支障をきたしていたのです。全治まで数カ月かかる見通しでした。いち早く手術に踏み切ったことで、今季は絶望的でも来年の春季キャンプには万全な状態で臨みました。

今現在も活躍しています。今は手術を行わない事が多いのですが、プロの選手であり、また年齢的なこともあり、手術に踏み切ったのでしょうか?

普通「オスグット病」は中学生や高校生の成長期の子供がなる病なのですが大人になっても発症するケースも少なくないみたいです。でも何故成長期に発症するのかというと、男子の場合は、オスグッドが発症する年齢が成長期のスタート段階であるからです。

成長期はその言葉のとおり、心と体が“成長”していくことです。
でも男子ならば“もし「オスグッド病」になって身長が伸びなくなったらどうしよう!”と考えてしまいますよね。

実はこの成長痛(「オスグッド病」含む)を発症すると、身長が伸び始めるというのは一概に嘘ではないようなのです。オスグッド病を発症後に急激に身長が伸びる子供が多いという特徴が見受けられるのです。

実はこの話はほぼあてはまるのです。

いわゆる、成長期は男性と女性で異なる為一概に「オスグット」と身長を関連付けることも難しい話ではありますが小学校高学年から高校生にかけて、子どもが一番背が伸びる第二次性長期に入ったあたりに、発症が多いオスグッド病という病。

成長期には、成長ホルモンの分泌量がふえます。急激に身長が伸びたりします。
また筋力もつくので、身体のあちこちに痛みがでてきます。

オスグッドもまた、発達途中のまだ柔らかいヒザのお皿の下の骨(脛骨粗面)に、繰り返し引っ張る力が加わることにより、まだもろい骨がぽっこり変形したり、ひどい場合には骨がはがれてしまう病気です。

骨の成長が止まる成長期の終わりまでは、なかなか安心できない症状なのです。
つまり、オスグッド病がなかなか治らないのは、成長期だからなんです。
背がぐんぐん伸びるのもまた、成長期だからです。

背が伸びなくなるのは、成長期が終わりに近づき、骨も硬くなってくるので、オスグッド病が起こりにくくなるのです。

「オスグッド」が女子に少ない訳とオスグット治療の一例

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オスグッド病は男子に多く、女子は少ない傾向にあります。
なぜならば「女の子は一般的には筋肉が柔らかいから」です。

しかし女子がオスグッド病になった場合は、男子に比べて改善までに時間がかかるケースが多いです。

なぜなら筋肉が弱いからです。
なので、治癒には男子より時間が傾向があります。

これは一例ですが、バスケットボールをしている小学6年生の女の子の話です。

半年以上前から、左の有痛性外形骨の痛みに悩んでいました。整形外科ではシップと安静を勧められたそうですが、今月は、毎週末試合を控えていて、練習を休むわけにもいかず、困っていました。

バスケットの練習時はもちろんのこと、起床時の歩き始め、左足で踏ん張る動作で
痛みが出る毎日!背中やお腹周辺など少し触れただけでくすぐったがります。

背骨は左に曲がっていて、当然、骨盤もかなりズレていました。接骨院で身体のバランスとズレを調整してもらい、気になるところのストレッチをアドバイスをしてもらいました。

すると朝の歩き始めの痛みがなくなり、全体的に痛みも減ってきました。でも練習中、踏ん張る時に痛みがまだ残っていました。

接骨院の先生が関連部位をみていくと、硬く筋張っている感じがありました。
それから、膝の痛みや足首の痛みにも共通する、膝下と足首のズレを修正してもらいました。
施術後は身体のバランスもかなり整ってきて、歪みもなくなりました。

それでも、練習中、やはり踏ん張る時のみ痛みが残っていましたが練習後は痛みのない日もあったのです。

でもこの1週間、練習がハードでかなりジョギングが多かったのです。そして、週末は二日間試合があり来週末も二日間試合があるのです。接骨院の先生は彼女がいつも背中の張りが強いのに気がつき、背中の張りをとる施行を行いました。

すると背中の張りがなくなり、立った状態での骨盤のズレもきれいに揃いました。
そして足首と足裏を調整しました。

その後、前回の施術後からかなり調子は良く、痛みも気にならなくなってきたところに、週末の試合中、他の選手とぶつかり、ちょうど痛みのある部位に当たってしまい、それからまた痛くなってしまいました。

なぜか治療中の子供たちは良くなってきた頃に、試合中に他の部位を怪我したり、同じ箇所をぶつけたりすることが多いのです。

ぶつけてしまったので、痛みはありましたが、身体の歪みやズレ、背中の筋肉の張りなどはなく、状態としてはとても良かったのです。単純に打撲の痛みが原因だと思うので、ぶつかっていなければおそらくこの日で治療は終了するはずでした。

でも翌週末の試合に出場した際、練習もしっかりしたけれど、痛みは全くなくなっていたそうです。接骨院の先生いわく、身体の筋肉の柔らかさも今までで一番良かったとのことです。

今回の女の子は身体が華奢だったので、身体の負担も大きかったのです。

とくに、バスケットボールは重たいですし、衝突も多いスポーツです。
そこに、練習量や試合の量が許容範囲を超えてくると、どうしても痛みが出やすくなってきてしまいます。

まずは、身体のクセやズレ、筋肉の柔軟性の見直しをしていくことが大切です

「オスグッド」なぜ男の子が多いの?

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オスグッドは、運動したとき、特にジャンプしたりボールを蹴ったりするときに、よく”お皿”と呼ぶ膝蓋(しつがい)骨の下辺りが痛む病です。

その部分の骨がいつの間にか出っ張ってきます。
運動を休むと痛みは消えますが、指で押すと痛みます。

10~15歳頃の男子に外傷・障害の中で最も多い病です。

バレーボールやバスケットボール、サッカーなど(ジャンプする・蹴る)に熱心な子供が発症しやすいのです。

成長期には、骨の伸びに比べ骨に付着している腱(けん)や筋肉の伸びが遅れることがあります。その場合、筋肉と腱には常に引っ張られる力が加わっているのでこのことが発症の背景にあるともいえるのです。

膝を伸ばすときのメカニズムも関係しているみたいです。

太ももの前の筋肉である大腿(だいたい)四頭筋の下方は、膝蓋腱となって脛骨(けいこつ=すねの骨)の上方部に付着しており、膝を伸ばすときは大腿四頭筋が縮んで、その力が膝蓋腱を経て脛骨の付着部に働きかけます。

この伸展を繰り返すと、脛骨の付着部に負荷が過剰にかかり付着部が小さく剥離して起こるのがオスグッド病なのです。でも改善する方法が難しく早期に、施術に取り組むなど、状態によって楽になることは可能です。

痛みを感じ始めて早く適切な対応ができたお子さんは痛みが浅いため、楽になるのが早いようです。状態が悪化すれば、痛む膝だけでなく、痛みをかばって痛くないように逆に重心をかけて身体のバランスが崩れ、逆の膝や骨盤などに痛みが出るケースもあります。

また10~15才くらいのスポーツを頑張っているまじめで頑張り屋さんの男の子に多いのです。

なぜ男子に多いのかというと女の子よりも男の方が筋肉が硬いし、この時期急激な成長に身体の筋肉・靭帯・腱の成長が追いつかず、無理に動かしたりすることで成長段階にある腱などが筋肉に引っ付かないこともあるからなのです。

真面目な頑張り屋さんに多い理由は、身体がきつくても痛くても、自分で言い出せず、体を酷使して状態を悪化させてしまうからなのです。

元々体が固くて姿勢が悪い子にも多く見られる病です。身体が硬いということは、筋肉・靭帯・腱が硬いということにも繋がります。

体が柔らかい子にとっては問題ない動きでも、体が硬い子は無理がかかるので、発生しやすくなるのです。

膝を深く曲げることの多い生活(畳と布団、正座の生活)から西洋式の膝をあまり曲げない生活(椅子とテーブル、ベッドの生活)で極端に膝を曲げる機会が減ったことが遠因だと考えられています。

オスグッドを発症する時期は、ちょうど子供の成長期にあたり身長が大きくのびる時期でもあります。

男子では13歳、女子では11歳前後の頃ですね。

「オスグッド」に良い食べ物って?

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「オスグッド」にならない為にも、またなってしまって痛くて辛い思いをしている子供たちの為にも、もし「オスグッド」に良い食べ物があったら知りたいですよね。

運動を激しくしたからといって誰もがオスグッドになるというわけではないし、
ならない子もいっぱいいます。オスグッドを始めとするスポーツ障害を抱える若者が増えているのも事実です。

オスグッドになる子とならない子の差は一体どこにあるのでしょうか?

オスグッドになる子は中学生から高校生の男の子に多いです。

まず今日は食事について気づいたことから書いていきます。

まず「朝ご飯をちゃんと食べてる?どんなものを食べてる?どんな格好で?」
答えはまちまちですが、同世代でも全く違う食習慣の違いがあります。

「電子レンジでチン」の食べものを食べる子が増えました!
生活様式の欧米化に伴い食生活の欧米化の急速に進みました。
それと季節を問わない食材・冬でもスイカ、イチゴ、トマトを平気で食べています。

体を冷やす食べ物を冬に食べると体を冷やすのは当たり前なんです。

ご飯に味噌汁、お漬物、焼き魚、納豆等を食べずに、
朝から菓子パン、コーンフレークの子もいます。

日本には「正食」=マクロビオティックという食事法があります。
日本初アメリカで定着した食事法です。
日本よりアメリカでより評価され広まっています。

その土地のその季節の食べものを丸ごと(魚なら頭から丸ごと、野菜なら葉っぱから根っ子まで)食べるのが一番いいという考え方です。
昔の生活そのままです。

難しいことは全くありません!
でもこれが驚くほど人を元気にしてくれるのです。

免疫力が飛躍的にアップするのです。

アメリカ農務省が正しい食事の方法として提唱している7つの栄養学的なんです!
その7つの基本とは「マゴハヤサシイ」食事法です。食べ物の頭文字をとって日本で紹介されています。

マ   豆類  味噌、豆腐、納豆など
ゴ   ゴマ  ゴマに含まれるセサチンは強力な抗酸化物質
ワ   ワカメ ワカメ、コンブ、ヒジキ
ヤ   野菜類。まさしくその土地のその季節の野菜を丸ごと頂く
サ   魚類  魚や貝類、この魚も頭からしっぽまで食べられるものがいい
シ   シイタケなど茸類
イ   イモ類

このマゴハヤサシイ食事法。
何のことはない。昔の日本人の食事そのものなんです。納得ですよね。
日常生活の食事の在り方そのものがオスグッドを誘発する根底にあるように感じてしまいます。

このオスグッドを発症後に大きく身長が伸びる傾向は今も昔も変わらないのです。
この身長が大きく伸びる時期に栄養素が不足していると、本来伸びるはずであった身長を失うことにも成りかねません。

特に意識的に摂取したい栄養素は「たんぱく質」です。(40キログラムの子供であれば、たんぱく質摂取量の目安はざっと80グラムです) 

身長と言えばカルシウムと思われがちですが、日本人の食事ではたんぱく質が圧倒的に足りていないのが現状なのです。