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「オスグッド」の発症年齢と発症傾向

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オスグッドの発症年齢には個人差がありますが、多くの場合身体が未熟な小中学生に多く発症します。中でも10~15歳の年齢が多いようです。

しかし、成長期の子どもが全員ひどいオスグッド病にかかるとは限りません。そこで、どんな子供が発症しやすいかをご紹介しましょう。男の子と女の子のどちらが発症率が高いかというと、圧倒的に男の子の方が多いそうです。

他には、元気でスポーツ好き、しかも激しいスポーツの方が発症しやすいでしょう。スポーツクラブか何かに所属していて、上手くなりたくて一生懸命練習しているか、将来そのスポーツでプロになりたい等の夢を持って頑張っている子どもで、毎日一生懸命練習に励んでいて、コーチのメニューに必死でついていこうとしているような子どもも発症しやすいでしょう。

また、スポーツに真面目に取り組み、例えば試合前で選手に選ばれて努力が実った時のような時、多少の膝の痛みを感じても我慢して練習を続け、根性で乗り切ろうとするような子どももオスグッド病を発症しさらにひどくしてしまう傾向にあります。

一方、スポーツが得意で何でもできてしまって、練習も真面目にせず、ストレッチも真面目にしない子どもの方が、一生懸命スポーツにがんばってコーチの指導を真面目に守っている子どもよりもオスグッド病になりやすいという統計もあります。なぜなら、ストレッチが重要であることを教えてくれる人がいないからです。

一番オスグッド病にかかりにくい子どもは、体が柔らかく柔軟性の高い子どもです。このように柔軟性の高い子どもは、仮にオスグッド病を発症したとしても回復が速く、その他、疲労や痛みに関しても回復力が高いといわれています。

オスグッド病と筋肉質の関係について

オスグット病に関するちょっとした話 No Comments

あまりにも骨の成長が速いと、筋肉や靭帯・腱の成長が追い付かないだけでなく、その状態で無理な運動をしていると、腱が筋肉に上手く引っ付かない場合もあるそうです。これらは全て筋肉の伸縮の限界を超える位、骨の成長が速いからです。

そもそも膝は関節が身体の中で一番大きく、膝には膝蓋骨という膝のお皿が大腿骨と脛骨の間に存在し、その石は大腿骨の上部にある大腿四頭筋と石が繋がり、まずは骨が伸びることで石が引っ張られます。

そして膝の石から膝蓋靭帯が伸び、膝蓋靭帯に繋がった膝蓋腱によって脛骨は繋がっていますので、膝の石が上に動くと膝蓋靭帯と膝蓋腱が動かない脛骨を引っ張ります。その力が強すぎると成長過程の脛骨は軟らかいので、その端っこは膝蓋腱に引っ張られることで飛び出し炎症をおこしてしまいます。それも限界がくると剥がれてしまいます。

また、男の子の方が骨も太く大きく、筋肉も太くがっしりしています。筋肉は繊維でできていて、筋肉を鍛えると筋肉線維は太くなっていきます。筋肉が鍛えられ、がっしりしていくことを「筋肉質」といいます。太くがっちりした筋肉は頑丈な分切れることはありませんが、骨の腱が繋がっている部分にかかる負担が大きくなるのです。

スポーツで筋肉が鍛えられれば筋肉は丈夫になりますが、できたばかりの骨は成人の骨に比べて軟らかい軟骨上です。激しい運動に耐えられるだけの丈夫な筋肉・靭帯・腱が、軟らかい骨の先端を引っ張り炎症を引き起こすのがオスグッド病です。筋肉は太く丈夫に筋肉質になっても成長過程の骨は軟らかいのです。

筋肉を丈夫にする(筋肉質になる)だけでなく、体の柔軟性も重要だということを忘れないで下さいね。