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オスグット病と成長痛(豆知識)

みなさんも、成長痛という言葉を耳にしたことがあると思います。この成長痛、実は病名でも何でもありません。成長痛の正式名は、骨端症(こったんしょう)と言います。

骨端症…その病名通り、骨の端(かかと・膝)が痛くなる症状を指します。
子どもたちの成長期に、よく「骨がきしむ」という感覚的な言葉を聞くことがあると思います。つまり骨の成長に対して、筋肉の成長が追いつかなかった・スポーツなどによって各関節に負荷がかかり過ぎたことによって、成長痛を発症します。この時期を成長期と言います(骨端症は成長痛と呼ばせていただきます)。

ここでよく取り沙汰されることとして、オスグット病と成長痛の関連性が挙げられます。
オスグット病は、子どもたちの成長期に発症する膝の痛みです。そして成長期が終わる頃に、オスグット病もほとんど軽減されると言われています。オスグット病の発症時期がちょうど子どもたちの成長期に当たるため、オスグット病は成長痛の1つにくくられている感がします。
では実際のところ、本当にオスグット病と成長痛には深い関連性があるのでしょうか。
(個人的見解を含めて)関連性は、非常に薄いと思います。「オスグット病の原因」で少し触れましたが、成長期はすべての子どもたちにあります。しかし、オスグット病はすべての子どもたちが発症するわけではありません。そして主に男の子が発症し、女の子は発症しにくいのです。
確かに「膝痛」という部分に関して共有していますが、それは偶然だと思います。事実、オスグット病の原因は明確に解明されていますが、成長痛に関しては未だ不透明な状態であるからです。
ここで、実際に非常に怖い成長痛の病気を明記してみます。
○キーンベック病…手首が腐ってしまう病気
○ベルテス病…大腿骨頭(股関節)が腐ってしまう病気
○第二ケーラー病…足指の根本が腐ってしまう病気

実際、オスグット病を「成長痛の一種」と捉えている治療院もあります。どちらにせよ、オスグット病に限らず様々な成長痛を発症した場合、早期発見・早期治療が重要であることは間違いありません。
子どもたちにとって、それらの病状は「たまたま。今日は痛いだけ」と感じるだけかもしれません。そんな症状をいち早くチェックするのが、スポーツを教えている立場の指導者(監督・コーチ)であり、ご両親なのです。オスグット病と成長痛の関連性…ある程度、ご理解いただけたでしょうか(症状は似ていても、異なるものです)。