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オスグット病とシンスプリント(豆知識)

子どもたちがスポーツ時、膝の痛みを発症するオスグット病。このオスグット病とよく似た症状を引き起こす病気があります。その病名…シンスプリントです。
シンスプリント…別名:過労性脛部痛・脛骨疲労性骨膜炎とも呼ばれています。シンスプリントはオスグット病と違い、成人に多く発症します。陸上競技選手、特にマラソンランナーの大半はシンスプリントを発症していると言われています。そういう意味において、オーバーユース症候群(使い過ぎ)であるとことは間違いありません。
シンスプリントの症状として運動している最中・運動後に、太腿の内側が慢性的な痛みに襲われます。つまり太腿の内側の骨に刺激が加わることで、地面を蹴り上げる筋肉(足首・足の親指)が下腿骨の骨膜を引っ張り炎症が起こると考えられています。そして、すべての症状に当てはまることですが、早期治療・絶対安静を施せば大事に至りません。

しかし万が一、痛みを我慢して練習を続けていると疲労骨折と診断されて…その結果、長期間にわたり練習を断念せざるを得なくなります(シンスプリントを発症しても「練習には差し支えありません」という治療院もあるそうですが、痛みに合わせて練習をセーブすることは非常に難しいことだと思います。軽症だから「大丈夫!」ではなく、軽症だからこそじっくり治すことに意義があると思います)。

シンスプリントを誘因として、次のことが挙げられます。
・練習過多…どうしてもオーバーユース気味になり、シンスプリントになる危険を伴います。
 まず練習方法を改めて考えてみるべきだと思います。
・走る場所…土の上で練習するのであれば、シンスプリントの誘因はかなり回避されます。
 しかし、現状を考えると舗装された道路を走ることが多くなり…
・装備…陸上競技をする選手にとって、靴は非常に重要な役割を担っています。
 ソールとヒールがしっかりしているもの・全体的に柔軟性のあるもの、
 そして靴底が減りすれば、こまめに変えなくてはなりません。
・基礎体力&身体的特徴…基礎体力とは筋力バランス・筋力の持久力・筋肉の柔軟性…
 この3要素の低下も、シンスプリントを引き起こす可能性を含んでいます。
 それと身体的特徴として、偏平足の選手はシンスプリントになりやすいと言われています。
(シドニーオリンピックの女子マラソン金メダリスト:キューちゃんこと高橋尚子さんは、
 偏平足だったそうです)

オスグット病でもシンスプリントでも言えること…それは、いかにオーバーユース症候群にならない練習を心掛けるかということです。それをしっかりわきまえた上で練習をすれば、より早く競技も上達し、より楽しい競技人生も送ることができます。