再発対処と応急処置治療の継続について
オスグッド病の治療は何よりも根気が必要なのです。
これは運動の繰り返しによって痛みの軽減と再発を何度も繰り返してしまう障害であることがひとつの原因だと思います。
痛みが再発した場合の応急処置治療としては、やはりアイシング(水や氷を用いて身体を局所的に冷却する事)を最優先して行います。
次いで炎症症状があまりに激しい場合にはステロイド系の抗炎症剤を使用して治療していくケースもあります。再発時はしばらく運動を控えることはもちろん、そしてまた痛みがひいてから運動を行うという繰り返しとなるのは誰もが経験することです。
根気良く治療を継続的に行っていくことが重要なのです。尚、痛みが強くなってきても運動選手の場合は、競技からなかなか離れようとしません。
多少厳しい管理が必要となる点をしっかりと把握しておく事が必要なのです。またオスグッドによる後遺症発生の可能性としてオスグッドを発症した子供は膝を引きずるように歩きだす独特の症状をもつ成長痛とも呼ばれる疾患のひとつなのですが、幼少期にオスグッドを発症するのは小学生の中学年以降に多く見られるのです。
中学生の場合は1年生~2年生に多く発症します。この時期にクラブ活動や部活動などで痛みを抱えながら運動を継続し続けた場合は最悪の場合、患部に後遺症を発症するケースもあるのです。
この後遺症の原因は患部をかばうことによって他の関節や骨格筋にダメージを及ぼすケース・骨端部分に異常を発症するケース・そして骨との付着面が遊離したまま戻らない状態を放置した場合などによって起こるのです。
運動の制限によって通常はこれらの後遺症を緩和、予防することが可能なのですが、スポーツ競技によっては大会が続く時期などにオスグッドバンドなどを使用しながら無理やり痛みをこらえて乗り切るようなケースも多々あります。
仮に本人が同意の上であったとしても、あきらかに痛みが大きいと判断される場合は後遺症など、将来性のことも考慮して、出場を断念させるという決断が必要な場面もあることを理解しておく必要があります。
また、ストレッチによる柔軟性アップは侮れないのです。オスグッドを発症する子供は比較的柔軟性に乏しい子供が多い傾向にあることが近年になって徐々に解り始めてきています。
これは牽引される脛骨への付着面につながる筋肉及び腱組織の柔軟性が乏しいことがより強い牽引となり負担を生じている可能性があるためと考えられているからです。
その為、ストレッチの継続によってある程度症状の緩和や発症の予防を行なうことは可能なのです。尚、既に発症後であっても痛みの発症しない範囲で静的なストレッチを行なうことがとても大切なことなのです。
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