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「オスグッド」からのほかの部位への影響について

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成長期の子どもは、骨の成長に筋肉が追い付かず膝が痛くなってしまう症状「オスグッド」といいます。筋肉の成長が骨に追いつくと治ってしまうので軽視しがちですが、放っておくと大人になってから痛みを引きずる結果となってしまいます。

太ももの上側の筋肉の大腿四頭筋と膝蓋骨(膝の石)と膝蓋骨から出る脛骨(スネの骨)に繋がる膝蓋腱があり、「オスグッド」になってしまう理由は、この筋肉の繋がりにあります。骨の成長と筋肉の成長が追い付かず、しかも膝の石は動くので膝の石から出ている膝蓋靭帯が引っ張られて脛骨に繋がる腱の部分に無理な負荷がかかってしまいます。

成長過程の子どもは、骨が成人よりも軟らかいので膝蓋腱に無理に引っ張られ限界に達するとそこに炎症が起きて痛みを生じてしまいます。放っておくと膝蓋腱と脛骨のつなぎ目部分の骨が崩れたりかけたりして最悪の場合手術が必要となってしまいます。手術はリハビリにも時間がかかるし後遺症が残ることも多いので手術を勧めない医師もいるようです。

「オスグット」の痛みをかばうために無意識のうちに大腿四頭筋を緩めようと、普段から背中を反らすような姿勢をとりがちになってしまいます。一見姿勢良く見えますが骨盤が前に傾くので、脊椎は24個の積み木を重ねたような感じで積み重なってS字カーブを作っています。この安定が崩れて腰の筋肉に過度な負担がかかり腰痛になってしまいます。

小学校高学年になると急激な骨の成長で腰の「オスグッド」を起こすこともあるので、ひどい場合は脊椎分離症から脊椎分離症へ進みやすくなってしまいます。さらに姿勢による骨盤の歪みが生じてしまってはますますひどくなってしまいます。