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「オスグッド」になった有名人と「オスグッド」になったら身長が伸びるのか?

オスグット病に関するちょっとした話 No Comments

広島東洋カープの岩本貴裕外野手(当時25歳)が右膝を手術していたことが明らかになったのは2年前のことです。

開幕当初から同箇所の慢性的な痛みを抱えていて、広島県内の病院で手術をしたのです。

関係者の話を総合すると膝(しつ)関節の慢性的な「オスグッド病」が痛みの原因で、骨端部分を取り除いたといわれています。

3月中旬から痛みを訴えており、全力プレーに支障をきたしていたのです。全治まで数カ月かかる見通しでした。いち早く手術に踏み切ったことで、今季は絶望的でも来年の春季キャンプには万全な状態で臨みました。

今現在も活躍しています。今は手術を行わない事が多いのですが、プロの選手であり、また年齢的なこともあり、手術に踏み切ったのでしょうか?

普通「オスグット病」は中学生や高校生の成長期の子供がなる病なのですが大人になっても発症するケースも少なくないみたいです。でも何故成長期に発症するのかというと、男子の場合は、オスグッドが発症する年齢が成長期のスタート段階であるからです。

成長期はその言葉のとおり、心と体が“成長”していくことです。
でも男子ならば“もし「オスグッド病」になって身長が伸びなくなったらどうしよう!”と考えてしまいますよね。

実はこの成長痛(「オスグッド病」含む)を発症すると、身長が伸び始めるというのは一概に嘘ではないようなのです。オスグッド病を発症後に急激に身長が伸びる子供が多いという特徴が見受けられるのです。

実はこの話はほぼあてはまるのです。

いわゆる、成長期は男性と女性で異なる為一概に「オスグット」と身長を関連付けることも難しい話ではありますが小学校高学年から高校生にかけて、子どもが一番背が伸びる第二次性長期に入ったあたりに、発症が多いオスグッド病という病。

成長期には、成長ホルモンの分泌量がふえます。急激に身長が伸びたりします。
また筋力もつくので、身体のあちこちに痛みがでてきます。

オスグッドもまた、発達途中のまだ柔らかいヒザのお皿の下の骨(脛骨粗面)に、繰り返し引っ張る力が加わることにより、まだもろい骨がぽっこり変形したり、ひどい場合には骨がはがれてしまう病気です。

骨の成長が止まる成長期の終わりまでは、なかなか安心できない症状なのです。
つまり、オスグッド病がなかなか治らないのは、成長期だからなんです。
背がぐんぐん伸びるのもまた、成長期だからです。

背が伸びなくなるのは、成長期が終わりに近づき、骨も硬くなってくるので、オスグッド病が起こりにくくなるのです。

「オスグッド」と似た症状の病気

オスグット病に類似した病状 No Comments

スポーツ障害ともいわれるオスグット病には、よく似た症状を発症する疾病が多くあります。

類似する疾患のひとつに「シンスプリント」という病があります。

このシンスプリントはオスグッド同様に10代の成長期の子供に多く発症する病気で、痛みの発症部位に関しても、「膝の下部」が痛むという部位までも似ているのです。

診断と方法は、オスグッドよりやや下部の脛の内側部分に圧痛があるか否かをチェックして判断しますが、素人目には判別しづらいです。

“シンスプリントに関する解説
下腿内側に位置する脛骨の下方1/3に痛みが発生します。
骨折した時のような激しい痛みはなく、鈍痛なのが特徴です。

脛骨過労性骨膜炎ともいいます。基本的に体を動かすどの運動において、十分な筋力の整っていないうちからいきなり激しい運動をした際に起こりやすいです。マラソン選手や陸上競技のランナーなどには特に起こりやすい病です。”

次に「オーバーユース」です。
オーバーユースとは、使いすぎによって患部に炎症症状を引き起こします。“オーバーユースシンドローム”として有名です。(日本では使いすぎ症候群といわれています)

練習熱心な子供に多く発症する傾向にあります。トップアスリートの大半はこのオーバーユースを一度は体験しているみたいです。

子供の場合は特に自分で運動制限を加えることは難しいです。
ある程度症状が進行してから膝や足関節、股関節の障害を確認するケースが多々あります。

またオスグッド病の場合は、運動をある程度は行える状態が続き、ある日突然歩けなくなるような痛みにまで進展していることに気づくケースがあります。

オーバーユースシンドロームの治療の基本は安静ですが、使いすぎ症候群に陥る前の治療やストレッチなどによる予防がやはり大切です。
また「膝離断性骨軟骨炎」も類似する疾患のひとつです。

もっとも発症しやすいのは10代ですが(=男性)、
小児や高齢者にも発症する可能性があります。

幅跳びやや走り高跳びなど跳躍をメインとするスポーツに多く見られます。

また顕著な症状として、膝の屈伸時に一定の角度を超えてしまった時、ロッキングという症状を引き起こすのです。(※ロッキング…膝をピンと伸ばすことができなくなる症状をいいます)

痛みに関しては、一般的に軽いといわれていますが、そのまま放っておくと、膝の関節面から骨軟骨片が遊離し、関節炎を発症する場合があります。

治療法はオスグット病同様、速やかに安静を保つ・膝を固定し、あまり動かさない、そして症状を観察経過することが大切です。