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「オスグッド」が女子に少ない訳とオスグット治療の一例

オスグット病に関するちょっとした話 No Comments

オスグッド病は男子に多く、女子は少ない傾向にあります。
なぜならば「女の子は一般的には筋肉が柔らかいから」です。

しかし女子がオスグッド病になった場合は、男子に比べて改善までに時間がかかるケースが多いです。

なぜなら筋肉が弱いからです。
なので、治癒には男子より時間が傾向があります。

これは一例ですが、バスケットボールをしている小学6年生の女の子の話です。

半年以上前から、左の有痛性外形骨の痛みに悩んでいました。整形外科ではシップと安静を勧められたそうですが、今月は、毎週末試合を控えていて、練習を休むわけにもいかず、困っていました。

バスケットの練習時はもちろんのこと、起床時の歩き始め、左足で踏ん張る動作で
痛みが出る毎日!背中やお腹周辺など少し触れただけでくすぐったがります。

背骨は左に曲がっていて、当然、骨盤もかなりズレていました。接骨院で身体のバランスとズレを調整してもらい、気になるところのストレッチをアドバイスをしてもらいました。

すると朝の歩き始めの痛みがなくなり、全体的に痛みも減ってきました。でも練習中、踏ん張る時に痛みがまだ残っていました。

接骨院の先生が関連部位をみていくと、硬く筋張っている感じがありました。
それから、膝の痛みや足首の痛みにも共通する、膝下と足首のズレを修正してもらいました。
施術後は身体のバランスもかなり整ってきて、歪みもなくなりました。

それでも、練習中、やはり踏ん張る時のみ痛みが残っていましたが練習後は痛みのない日もあったのです。

でもこの1週間、練習がハードでかなりジョギングが多かったのです。そして、週末は二日間試合があり来週末も二日間試合があるのです。接骨院の先生は彼女がいつも背中の張りが強いのに気がつき、背中の張りをとる施行を行いました。

すると背中の張りがなくなり、立った状態での骨盤のズレもきれいに揃いました。
そして足首と足裏を調整しました。

その後、前回の施術後からかなり調子は良く、痛みも気にならなくなってきたところに、週末の試合中、他の選手とぶつかり、ちょうど痛みのある部位に当たってしまい、それからまた痛くなってしまいました。

なぜか治療中の子供たちは良くなってきた頃に、試合中に他の部位を怪我したり、同じ箇所をぶつけたりすることが多いのです。

ぶつけてしまったので、痛みはありましたが、身体の歪みやズレ、背中の筋肉の張りなどはなく、状態としてはとても良かったのです。単純に打撲の痛みが原因だと思うので、ぶつかっていなければおそらくこの日で治療は終了するはずでした。

でも翌週末の試合に出場した際、練習もしっかりしたけれど、痛みは全くなくなっていたそうです。接骨院の先生いわく、身体の筋肉の柔らかさも今までで一番良かったとのことです。

今回の女の子は身体が華奢だったので、身体の負担も大きかったのです。

とくに、バスケットボールは重たいですし、衝突も多いスポーツです。
そこに、練習量や試合の量が許容範囲を超えてくると、どうしても痛みが出やすくなってきてしまいます。

まずは、身体のクセやズレ、筋肉の柔軟性の見直しをしていくことが大切です

「オスグッド」なぜ男の子が多いの?

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オスグッドは、運動したとき、特にジャンプしたりボールを蹴ったりするときに、よく”お皿”と呼ぶ膝蓋(しつがい)骨の下辺りが痛む病です。

その部分の骨がいつの間にか出っ張ってきます。
運動を休むと痛みは消えますが、指で押すと痛みます。

10~15歳頃の男子に外傷・障害の中で最も多い病です。

バレーボールやバスケットボール、サッカーなど(ジャンプする・蹴る)に熱心な子供が発症しやすいのです。

成長期には、骨の伸びに比べ骨に付着している腱(けん)や筋肉の伸びが遅れることがあります。その場合、筋肉と腱には常に引っ張られる力が加わっているのでこのことが発症の背景にあるともいえるのです。

膝を伸ばすときのメカニズムも関係しているみたいです。

太ももの前の筋肉である大腿(だいたい)四頭筋の下方は、膝蓋腱となって脛骨(けいこつ=すねの骨)の上方部に付着しており、膝を伸ばすときは大腿四頭筋が縮んで、その力が膝蓋腱を経て脛骨の付着部に働きかけます。

この伸展を繰り返すと、脛骨の付着部に負荷が過剰にかかり付着部が小さく剥離して起こるのがオスグッド病なのです。でも改善する方法が難しく早期に、施術に取り組むなど、状態によって楽になることは可能です。

痛みを感じ始めて早く適切な対応ができたお子さんは痛みが浅いため、楽になるのが早いようです。状態が悪化すれば、痛む膝だけでなく、痛みをかばって痛くないように逆に重心をかけて身体のバランスが崩れ、逆の膝や骨盤などに痛みが出るケースもあります。

また10~15才くらいのスポーツを頑張っているまじめで頑張り屋さんの男の子に多いのです。

なぜ男子に多いのかというと女の子よりも男の方が筋肉が硬いし、この時期急激な成長に身体の筋肉・靭帯・腱の成長が追いつかず、無理に動かしたりすることで成長段階にある腱などが筋肉に引っ付かないこともあるからなのです。

真面目な頑張り屋さんに多い理由は、身体がきつくても痛くても、自分で言い出せず、体を酷使して状態を悪化させてしまうからなのです。

元々体が固くて姿勢が悪い子にも多く見られる病です。身体が硬いということは、筋肉・靭帯・腱が硬いということにも繋がります。

体が柔らかい子にとっては問題ない動きでも、体が硬い子は無理がかかるので、発生しやすくなるのです。

膝を深く曲げることの多い生活(畳と布団、正座の生活)から西洋式の膝をあまり曲げない生活(椅子とテーブル、ベッドの生活)で極端に膝を曲げる機会が減ったことが遠因だと考えられています。

オスグッドを発症する時期は、ちょうど子供の成長期にあたり身長が大きくのびる時期でもあります。

男子では13歳、女子では11歳前後の頃ですね。

「オスグッド」に良い食べ物って?

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「オスグッド」にならない為にも、またなってしまって痛くて辛い思いをしている子供たちの為にも、もし「オスグッド」に良い食べ物があったら知りたいですよね。

運動を激しくしたからといって誰もがオスグッドになるというわけではないし、
ならない子もいっぱいいます。オスグッドを始めとするスポーツ障害を抱える若者が増えているのも事実です。

オスグッドになる子とならない子の差は一体どこにあるのでしょうか?

オスグッドになる子は中学生から高校生の男の子に多いです。

まず今日は食事について気づいたことから書いていきます。

まず「朝ご飯をちゃんと食べてる?どんなものを食べてる?どんな格好で?」
答えはまちまちですが、同世代でも全く違う食習慣の違いがあります。

「電子レンジでチン」の食べものを食べる子が増えました!
生活様式の欧米化に伴い食生活の欧米化の急速に進みました。
それと季節を問わない食材・冬でもスイカ、イチゴ、トマトを平気で食べています。

体を冷やす食べ物を冬に食べると体を冷やすのは当たり前なんです。

ご飯に味噌汁、お漬物、焼き魚、納豆等を食べずに、
朝から菓子パン、コーンフレークの子もいます。

日本には「正食」=マクロビオティックという食事法があります。
日本初アメリカで定着した食事法です。
日本よりアメリカでより評価され広まっています。

その土地のその季節の食べものを丸ごと(魚なら頭から丸ごと、野菜なら葉っぱから根っ子まで)食べるのが一番いいという考え方です。
昔の生活そのままです。

難しいことは全くありません!
でもこれが驚くほど人を元気にしてくれるのです。

免疫力が飛躍的にアップするのです。

アメリカ農務省が正しい食事の方法として提唱している7つの栄養学的なんです!
その7つの基本とは「マゴハヤサシイ」食事法です。食べ物の頭文字をとって日本で紹介されています。

マ   豆類  味噌、豆腐、納豆など
ゴ   ゴマ  ゴマに含まれるセサチンは強力な抗酸化物質
ワ   ワカメ ワカメ、コンブ、ヒジキ
ヤ   野菜類。まさしくその土地のその季節の野菜を丸ごと頂く
サ   魚類  魚や貝類、この魚も頭からしっぽまで食べられるものがいい
シ   シイタケなど茸類
イ   イモ類

このマゴハヤサシイ食事法。
何のことはない。昔の日本人の食事そのものなんです。納得ですよね。
日常生活の食事の在り方そのものがオスグッドを誘発する根底にあるように感じてしまいます。

このオスグッドを発症後に大きく身長が伸びる傾向は今も昔も変わらないのです。
この身長が大きく伸びる時期に栄養素が不足していると、本来伸びるはずであった身長を失うことにも成りかねません。

特に意識的に摂取したい栄養素は「たんぱく質」です。(40キログラムの子供であれば、たんぱく質摂取量の目安はざっと80グラムです) 

身長と言えばカルシウムと思われがちですが、日本人の食事ではたんぱく質が圧倒的に足りていないのが現状なのです。

「オスグッド」にならないためには

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「オスグッド」は、サッカーやバスケット等、足を良く使うスポーツをする中学生や高校生に症状がよく見られる病です。

成長期の骨の柔らかい時期に激しい運動をすることにより膝の付近の筋肉の付着部分が引っ張られ膝下の骨が隆起したり、剥がれてしまったりすることにより炎症が起こります。

脛骨粗面の腫れ、脛骨粗面や膝蓋腱遠位部にとても強い痛みがあり、外見からはあまり痛くなさそうに見えなくてもでも本人からすればかなり痛いのにわかってもらえないという辛さがあります。

でもサッカーやバスケット等足を良く使うスポーツをする中学生や高校生の全ての子供が「オスグッド」になる訳ではないのです。

では、その違いは一体何なのでしょうか?

なぜ同じ年代の子どもたちが、同じ練習をしているにも関わらず、オスグッドになる子と、そうならない子に別れてしまうのでしょうか?
オスグッドになる子どもたちは、生まれつき脛骨粗面が弱い体質だったのでしょうか?

いいえ!そうではありません。

実はオスグッドになる子どもたちは、本人も無意識のうちに筋肉を硬くしてしまうような原因を持っているのです。

今まで「走る」ことの基本として教えられてきた、
“膝を高く上げて、つま先で強く地面を蹴る”という不合理なこの動作を続けていると、
ももの内・表・裏側の筋肉が硬化してしまいます。

そんな状態でサッカーボールを蹴ったり、ボールを投げたりし続けるとその間、身体はストレスにさらされ続けているのです。

そうしているうちに、とくに、もも裏の筋肉がさらに硬くなって骨盤を引っ張り「後傾」、
つまりお尻が常に後方へ引かれるような状態になります。
これがひどくなるとオスグットになります。

オスグットになる人は、筋肉の硬化や緊張を起こしやすい動き、つまり、体にとって望ましくない動きをしているのであり、その結果、一所懸命に練習をすればするほど、どんどん筋肉を硬くさせてしまっているのです。

体にとって望ましくない動きと言われて、ピンとこないかもしれませんが、例えば普段の歩き方や姿勢をチェックしてみてください。オスグッドの子の多くは、背中が丸くなり、お尻が下がってしまうような姿勢をしているのが特徴なのです。

「そうか!オスグッドの原因は、姿勢が悪いからなんだ!。
明日から良い姿勢を心がけるようにしよう!」と早とちりはしないでくださいね。

すでに筋肉が緊張を起こしている状態で「姿勢を良くしなさい!」と言われても、子どもたちはすぐに疲れて30秒もすれば悪い姿勢に戻ってしまうものです。

筋肉が体を動かしていることはご存じだと思いますが、その筋肉を動かす命令を伝えているのは神経です。

痛みをともなうマッサージやストレッチ、鍼などの治療をすればするほど、脳はそれをまるで攻撃と判断するかのように、神経や筋肉を硬く緊張させて体を守ろうとします。
痛みを伴う治療を行うと、オスグットの治りを妨げてしまうのです。