TOP > オスグット病の治療方法 > オスグットのストレッチは「正座」?

オスグットのストレッチは「正座」?

オスグット病に関するちょっとした話 オスグットのストレッチは「正座」? はコメントを受け付けていません

オスグッド病の多くの人は、骨の成長が早すぎて、太もも前面の筋肉である大腿四頭筋と太ももの後ろ側の筋肉であるハムストリングスの両の成長が追い付かずに短くなってしまった状態にある方が多いのです。

つまり、大腿四頭筋が大腿骨に十分な長さがあれば膝蓋骨が引っ張られ、骨蓋靭帯が無理に引っ張られることが無いので、オスグッドにはなりにくくなります。そこで、重要なストレッチが「正座」です。但し、体操座りをして、痛くて踵をお尻につけることができない人は、正座のストレッチは膝の炎症を悪化させてしまう可能性があるのでやらないで下さいね。

急な動きは骨蓋靭帯に負担がかかりますので、いきなり正座をしてはいけません。だから、まず四つん這いになって、ゆっくりと腰に体重をかけていって正座をしましょう。途中で激しい痛みを感じた場合は、ストレッチを中止して下さいね。ゆっくりと体重移動をして正座に成功したら、骨盤が垂直になるように姿勢を正しくして座りましょう。骨盤が後に傾くと大腿四頭筋がさらに延びてハムストリングスが縮んで効率の良いストレッチにはなりません。

正座をしたら、ゆっくりと呼吸をして身体をリラックスさせましょう。ゆっくり息を吐くことで身体の力が抜けていくのがわかると思います。この状態で5分間正座をしましょう。これを1日3セット毎日行いましょう。こうすることで、徐々に大腿四頭筋・ハムストリングスが伸びて膝蓋骨に繋がる骨蓋靭帯にゆとりができます。よって、脛骨結節に無理な負荷がかからず炎症も起きにくくなるということです。

オスグッド病の正座のストレッチは、息をゆっくり吐いて全身の力を抜いて姿勢正しく行うのがコツです。

オスグット病のリハビリ

オスグット病の治療方法 オスグット病のリハビリ はコメントを受け付けていません

3) オスグット病のリハビリ

オスグッド病は、太もも全面の大腿四頭筋と太もも裏側のハムストリングスがバランス良く伸縮していなかったり、足首が硬く足首が硬いと歩くときや走る時に地面から足裏にかかる振動を吸収できずに膝に直接大きな負担がかかります。そもそも足首が柔らかいと、足のクッションで吸収され膝に優しいのです。

しかし、オスグッド病の初期症状は膝の違和感や腫れといった感じで痛みをあまり伴わないので、自覚症状が無く、気付かないまま悪化させてしまうことが多いのです。そこで、オスグッド病を発症させている可能性を見る方法があります。それはスクワットです。

正常なスクワットはしゃがむ時に、横から見ると膝と頭の位置が同じくらいの位置になります。悪い例2つ考えられます。
1つ目は、頭が前に飛び出してしまった場合です。この場合、アキレス腱が硬く踵も浮いてしまうでしょう。
2つ目は、頭が膝より後ろに引いてしまっている場合です。この場合は、ハムストリングスが硬くなって腰が丸くいつも姿勢が悪い証拠です。正常なスクワットができない子どもは、膝に負担がかかりやすく、オスグッド病にかかりやすいのです。

そこで、踵が硬い人はアキレス腱のストレッチを毎日念入りにさせましょう。ラジオ体操の要領で十分です。また、ソファーの高さ位の台に片足の踵を乗せ、膝を両手で10回押さえてハムストリングスをゆっくり伸ばしましょう。反対の足も同じように行います。次は片足を曲げて足と同じ方向の手で足をつかんで、大腿四頭筋をゆっくりと伸ばします。1回10秒位で両足行います。

正常なスクワットができるように日ごろから十分なストレッチをしていると、オスグッド病の予防にもなります