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オスグット病を発症した子どもたちの共通点

身体が未成熟な小中学生に発症するケースが多いオスグット病…一体、どのような子どもたちに発症するのでしょうか。そして、オスグット病を発症する子どもたちには、どのような共通点があるのでしょうか。ここにオスグット病を発症した子どもたちの統計(共通項)があります。

・何といってもスポーツが大好き、しかもハードな運動をすることを好む。
・スポーツは大好きだが、練習前後の(準備)体操・ストレッチが嫌い
 ⇒身体全体が硬い(各関節が硬い)。
・スポーツは何でも得意⇒運動神経の優れている子が多い。
・スポーツが上手くなりたいという情熱が強いため、人一倍真面目に練習に取り組んでいる。
 そして指導者(監督・コーチ)の助言を一生懸命こなそうとする。
・(オスグット病=膝下の痛みに拘わらず)少々の身体の痛みであれば、
 無理をしてでも頑張る(=根性がある)。

総合的に判断して、上記の内容に当てはまる子どもたちが、オスグット病を発症する確率が高いと言えます。(極端な例ですが練習が嫌い・指導者の見えない場所で手を抜く等々、上記の反対内容がオスグット病発症をしないわけではありません)逆に、オスグット病になりにくい子どもたちの統計(共通項)として…

・身体の柔らかい(柔軟性)子どもは、疲労・痛みに対して回復力がある。
・仮にオスグット病を発症しても、しっかり割り切って身体を休めることができる。
 (療養中にも拘わらず無理をして練習をすれば、益々オスグット病を悪化させてしまう)


このような統計(共通項)を見てわかること…それはオーバーユース症候群(使い過ぎ)によって、オスグット病を発症する可能性が非常に高いということです。
例えば身体の柔軟性が低い子どもたち⇒筋肉の緊張状態を緩めることができない⇒ピンと張り詰めていた部分(膝関節部分)が、ある瞬間剥がれる⇒オスグット病発症…
オスグット病に限らず様々なスポーツ障害に言えること…それはオーバーユース症候群にならない・身体の柔軟性を身につけることです。
オーバーユース症候群になれば、疲労が蓄積されやすくなります。それに増して、身体が硬ければ筋肉の柔軟性が弱まり、血流の悪化・リンパの流れ悪化へ…気付けば、身体中の至る部分が、悲鳴を上げている状態になってしまうのです。
子どもたちに「どこか痛くなったら、無理をせず練習を休むように」と言っても、難しいかもしれません。そうさせないためにも、指導者(監督・コーチ)の「子どもたちを見極める力」が、より一層必要になってくると思います。